ステッパー制御コンピュータのトラブル対応
トラブル事例①のお客様は半導体製造会社様です。
ステッパーを制御するコンピュータ(VAXstation4000-96)が突然故障して弊社でトラブル対応をしました。
不具合箇所の切り分け調査で、データディスク側のハードディスクが故障していました。ステッパーが起動しない理由は、アプリケーションプログラムがデータディスクに保存していて、OSの起動中にデータディスクが故障してMOUNT出来ずにOSが起動したために、ステッパーの起動が出来ませんでした。
データディスクを、弊社のSD SCSIディスクと交換し、バックアップテープからデータ並びにアプリケーションプログラムのリストアをしました。
また、システムディスク側も経年劣化から異音がしていたので、SD SCSIディスクと交換し、スタンドアロンバックアップシステムを起動し、BACKUP/IMAGEコマンドで直接コピーしました。
修理後、現地環境で正常動作を確認しました。
対象機器
- VAXstation4000-96 (OpenVMS V6.1)
障害内容
- 制御コンピュータの電源を入れても起動しない
- ステッパーが立ち上がらない
修理対処内容
- トラブル不具合箇所の切り分け調査や特定不具合箇所の検出作業を短期間で実施
- 不具合箇所をデータディスク側のハードディスクに断定
- データディスク側のハードディスクは、安定稼働を考慮して、新品SD SCSIディスクを採用(6ヶ月無償保証)
- 既存のシステムディスク側のハードディスクは経年劣化から新品SD SCSIディスクと交換実施(6ヶ月無償保証)
- SDカードは故障しにくい工業用SDカードを採用
- データディスクはバックアップから、システムディスクは旧ハードディスクからSD SCSIディスクへOS・データ並びにアプリケーションプログラムのコピー実施後に、新品SD SCSIディスクを取り付け完了
- 現地環境でOS起動確認、その後アプリケーションプログラムにより実施接続テストで最終動作確認、不具合対応完了