導入事例①のお客様は半導体製造会社様です。
下図の顕微鏡システムは、ウエハー欠陥検査装置で欠陥を発見したウエハーを、作業員が目視で確認するシステムです。
この顕微鏡システムを制御するPCはWindows XP Pro PCです。

お客様はアプリケーションプログラムはそのままにして、制御PCのOSをWindows10にアップグレードしたいというご要望がありました。
そのためには以下の点を考慮する必要がありました。

  1. Windows XP Proは社内ネットワークへ接続禁止
  2. レシピサーバに検査データを送信する仕組みを継続させる

弊社は次の方法で制御PCのOSをWindows10にアップグレードしました。

  1. 新規にWindows10 Pro PCを導入
  2. VMwareを導入して仮想化システムを構築して、アプリケーションプログラムを継続稼働
     (ホストOSはWindows10 Pro、ゲストOSはWindows XP Pro)
  3. OS・データ並びにアプリケーションプログラムの移行は専用ツールを使い、Windows XP Pro のハードディスクをイメージファイルとして生成し、イメージファイルをVMwareにインストール
  4. 社内ネットワークには、ホストOSのWindows10 Proのみを接続し、ゲストOSのWindows XP Proはネットワークから切断
  5. 仮想システム内に共有フォルダを作成して、検査データを共有フォルダに保存。保存した検査データはFTPでホストOSの
     Windows10 Proからレシピサーバへ送信

以上で、お客様のご要望に沿うシステムを構築しました。